災害時に水を確保する手段として、ウォーターサーバーは機能するか
地震や台風などの自然災害が頻発する日本では、飲料水の備蓄は生活防災の基本です。農林水産省は「最低3日分、できれば1週間分」の水の備蓄を推奨しており、1人あたり1日3Lが目安とされています。
ウォーターサーバーの中でも宅配型(ボトル式)は、自宅にボトルのストックがあるため、災害時の備蓄水としても活用できるメリットがあります。この記事では、災害備蓄の観点からウォーターサーバーを選ぶポイントと、条件に合うモデルを比較します。
災害備蓄に向いているサーバーの条件
条件1:ボトルストックがあること(宅配型)
宅配型サーバーは定期的にボトルが届くため、常に1〜2本分の未使用ボトルが自宅にある状態を保てます。12Lボトル2本あれば、1人4日分・2人家族で2日分の飲料水を確保できます。
一方、浄水型(水道水補充型)サーバーは、水道が止まると使えなくなるため、災害備蓄には向いていません。
条件2:停電時にも水が出せること
停電時に電気が使えなくなると、通常の冷水・温水機能は停止します。しかし、一部の機種では常温の水を出すための手動操作が可能です。
| 機種名 | 停電時の水の取り出し | 方式 |
|---|---|---|
| プレミアムウォーター スリムサーバーIII | 可能 | コックレバー式 |
| コスモウォーター smartプラスNext | 可能 | コックレバー式 |
| フレシャス dewo | 不可 | 電子ボタン式のため |
| 信濃湧水 スタンダードサーバー | 可能 | コックレバー式 |
電子ボタン式の機種は停電時に水が出せないため、災害備蓄目的の場合はコックレバー式を選ぶことが重要です。
条件3:ボトルの保存期間が長いこと
宅配ボトルの水には賞味期限があります。未開封の状態で6ヶ月程度が一般的ですが、メーカーによって異なります。
| メーカー | ボトル容量 | 未開封賞味期限 |
|---|---|---|
| プレミアムウォーター | 12L | 製造日から6ヶ月 |
| コスモウォーター | 12L | 製造日から6ヶ月 |
| フレシャス | 7.2L / 4.7L | 製造日から6ヶ月 |
| 信濃湧水 | 11.4L | 製造日から1年 |
定期配送で常に新しいボトルが届く仕組みを「ローリングストック」として活用すれば、賞味期限切れのリスクを減らせます。
災害備蓄向け 宅配型サーバー比較表
| 比較項目 | プレミアムウォーター スリムサーバーIII |
コスモウォーター smartプラスNext |
信濃湧水 スタンダードサーバー |
|---|---|---|---|
| 月額費用(税込) | 約3,974円(水代のみ) | 約4,104円(水代のみ) | 約3,240円(水代のみ) |
| 水代(12Lあたり) | 1,987円 | 2,052円 | 1,620円 |
| サーバーレンタル料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 水の種類 | 天然水 | 天然水 | 天然水 |
| 停電時の利用 | 可能(常温) | 可能(常温) | 可能(常温) |
| ボトル方式 | ワンウェイ(使い捨て) | ワンウェイ(使い捨て) | ワンウェイ(使い捨て) |
| ボトル設置 | 上置き | 下置き | 上置き |
| チャイルドロック | あり | あり | あり |
| 最低利用期間 | 3年 | 2年 | 2年 |
| 解約金 | 3年未満:22,000円 | 2年未満:20,900円 | 2年未満:14,300円 |
| 配送エリア | 全国(一部離島除く) | 全国(一部離島除く) | 全国(一部離島除く) |
災害備蓄としてのウォーターサーバーの限界
備蓄量は十分とは言えない
12Lボトル2本(24L)は、4人家族の場合約2日分の飲料水にしかなりません。3日分以上を確保するには、ペットボトルの追加備蓄が必要です。ウォーターサーバーだけで災害時の水を賄おうとするのは現実的ではありません。
宅配が届かなくなるリスク
大規模災害時は物流が止まるため、次回の配送が届かない可能性があります。サーバーの備蓄は「初動の2〜3日分」と割り切り、それ以上の備蓄はペットボトルで対応するのが安全です。
ローリングストック運用のポイント
ウォーターサーバーの定期配送を災害備蓄として活用するには、以下の運用がおすすめです。
- 常に未開封ボトルを1〜2本確保:新しいボトルが届いたら古いものから使う
- 配送サイクルを調整:消費ペースに合わせて配送間隔を設定
- 保管場所を決めておく:直射日光を避け、常温で保管
- 停電時の水の出し方を事前に確認:取扱説明書で操作方法を把握しておく
この記事のまとめ
- 災害備蓄には宅配型(ボトル式)のウォーターサーバーが向いている
- 停電時に水を取り出せるコックレバー式を選ぶことが重要
- ボトルストックの「ローリングストック運用」で賞味期限切れを防ぐ
- サーバーだけでは備蓄量が不十分な場合があるため、ペットボトルとの併用を推奨
- 浄水型サーバーは水道停止時に使えないため、災害備蓄目的には不向き
※掲載情報は2026年4月時点の公式サイト情報をもとにしています。最新の料金・仕様は各公式サイトでご確認ください。


